富山事業所「温かい手」

富山県富山市・H・Sさん(51歳)


Sさんのお宅にお伺いすると、お部屋のベッドには所狭しと編み物やレース編み、フェルト人形、壁にはたくさんの水彩画や刺繍、紙粘土細工など。「これでもほんの一部なんですよ」と微笑むSさん。車椅子にもご自分で作られたアニマル柄のカバーが掛けられてます。
Sさんは、平成12年9月29日、45歳の時に脳幹出血で入院されました。当初は右手は握ったまま、腕も上がらない状態でした。リハビリとして20分間の刺し子が始まりました。「20分間で5針しか刺せなかった」Sさんが毎日毎日少しずつ刺し子をしていくうちに、20分以内に終わるまでになりました。その後は編み物を始め、マフラーやセーター、さらにはレース編みにチャレンジし、テーブルクロスなどたくさん編んでこられたそうです。特に初孫のわかなちゃんにはワンピースやショールなどたくさんプレゼントされました。
退院後は、通信教育で水彩画を学ばれ、いくつもの作品を描かれました。いつか墨絵にもチャレンジしたいとおっしゃっています。その後はさらにフェルト手芸を始められ、当時お嫁さんが勤務されていた保育所にフェルト人形を寄贈したところ子供達に大人気。2年間でなんと180個(!)も贈られたそうです。Wちゃんは、Hさんが作るアンパンマンが大のお気に入りです。

Hさんの作品はどれも、不自由な手で作ってこられたとは思えないほど素晴らしい出来ばえです。今年6月に生まれる待望の2人目のお孫さんのために何を編もうか、今から思案中です。
今はご主人のお休みの日に一緒に出かけて手芸用品を買ったり、Wちゃんのリズム体操の発表会を観に行ったりするのが楽しみだそうです。Sさんの素敵な笑顔に、私たちも励まされています。