金沢事業所「自分のことは自分で」

石川県金沢市・高畠照子さん(96歳)


 平成12年に脳梗塞を発症。バタンと倒れ、10日間ほど意識不明でした。意識が戻った時には左半身が麻痺していました。3ヶ月のリハビリを終え、退院しましたが、自宅に戻ってからは運動の機会も減り、寝ていることが多くなりました。
お嫁さんが献身的に介護してくれましたが、気持ちが落ち込み、「このまま死んでしまえばいいのに」と思ったそうです。だんだんとADLが低下し、両下肢の重だるさや痛みが増し、「もう良くはならない」とあきらめ、パニックを起こしたことも。そんな中、ケアマネージャーさんが「ふれあい」のマッサージを勧めてくださいました。
「マッサージの後は体がとても楽で、すーっと血が通っていくのが分かる」と高畠さん。「マッサージ後は足が浮くように軽いの。体に力がついて、動きやすくなったわ。もっと早くから知っていればよかった」とおっしゃってくださいます。
元看護師さんで、明るい性格の高畠さんは、話題も豊富でおしゃべりが大好き。施術中もいつも笑いが絶えません。筋力増強運動を行なう際も、一緒に数を数えて、一生懸命取り組んでくださいます。
最近では麻痺のある左手にも徐々に握力が付いてきて、ベッドの手すりをつかんで寝返りをしたり、車椅子を手で漕いだりできるようになりました。一人で車椅子で移動できる距離も少しずつ伸びてきています。
現在はショートステイやデイケア、そして訪問マッサージなどを楽しみながら日々を過ごしていらっしゃいます。デイケアでの大のお気に入りは、ジェットバス。ゲームや折り紙、紙芝居、歌なども大好きで、デイケアに行くのを楽しみにしていらっしゃいます。
高畠さんの今の目標は、日中はなるべく寝ないで、体を起こして過ごすこと。「自分の事はなるべく自分でしていきたい。周囲の人に迷惑をかけないようにしたい」。まだまだ現役、96歳の素敵な女性です。