福岡事業所「今日も一日ありがとう」

福岡県福岡市 K・Hさん(100歳)


「Kさーん、マッサージに来られましたよー」。家族の呼びかけにゆっくりと椅子から降り、這いながら布団の敷いてある奥の座敷に移動するKさん。通過地点にあるお仏壇に手を合わせることも忘れません。
100歳のKさんは、98歳の夏にカーペットの端に足を取られて転び、歩けなくなりました。100年の歳月を経て、骨はカスカスになっているものの、トイレ等も自分で行かれ、食事も家族と同じものを摂られています。
布団に横になったKさんは、ゆっくりと施術者の顔を確認すると、「あ~、マッサージ・・・お願いします」と手を合わせられます。途中、家族や施術者の問いかけにユーモアたっぷりの絶妙な切り返しで皆を爆笑の渦に巻き込んだがと思えば、マッサージが終わる頃には、すーっと夢の世界に入られています。
若い頃のKさんは夫を支える傍ら、農作業に精を出し、遠くの町までリヤカーをひいて野菜を売りに行くなど働きづめの毎日でした。
子供がいないKさんは、76歳の時にご主人を亡くされてからずっと一人暮らしでしたが、92歳の頃に体調を壊されて以来、近所にいた甥のNさん一家の家で暮らすようになりました。
甥の嫁のKさんは“食”を大切にし、プルーンを取り入れた健康食を研究されていました。後に、Kさんが2度の肺炎を患い、医師から見放された時も入院させずに、点滴を受けながら栄養のあるプルーンを食べさせることで乗り切りました。
好き嫌いが多かったKさんも、この家で暮らすようになってからは病気をしなくなったそうです。K子さんの娘のMさんも仕事から帰ると真っ先にKさんの顔を見に行き、声をかけます。
週3回のデイサービスでも「ありがとう」の言葉を忘れたことがありません。「私が元気でいるのはみなさんのお陰」といつも言われているそうです。
沢山の人々に出会い、沢山笑い、しっかり食べ、ストレスをためず、感謝の気持ちを忘れない
これこそが健康と長生きの秘訣なのでしょう。
私達もKさんとの出会いに感謝し、一日一日を大切にしていきたいと思います。