仙台事業所「すばらしい方々のお陰の人生」

宮城県仙台市 T・Aさん(78歳)


 いつも感謝の言葉を述べられるAさんは、病に倒れられる前には長く病院の薬剤師として活躍されていました。若い頃には学徒動員を経験し、戦後、苦学しながら薬剤師になられ、病院での見習い時代には海軍式の指導で仕事を叩き込まれたそうです。その後、小児脳脊髄膜炎の実験用製剤の研究や臨床検査の勉強もなさり、医師の麻薬の管理を任されたり文献資料の依頼にも対応したり、また「これからの薬剤師の目」と題して投稿されるなど医療の道一筋に歩まれていらっしゃいました。
59歳の時に麻酔が効かないくらいの痛みに襲われ、解離性大動脈瘤の手術を受け、翌年には心筋梗塞、70歳頃には特発性肺繊維症・慢性呼吸器不全と診断され、治療方法がないと告げられました。しかしそんな状況でもどのように取り組んで行くべきか、何が自分に必要なのかを勉強され、ボジティブに明るく楽しく過ごされています。
そんなAさんの楽しみは、二人の息子さん家族との夏休みの旅行です。去年までは一泊でしたが、今年は不安を抱えながらも二泊の計画で那須に行くことになりました。在宅用酸素ボンベをホテルに届けてもらい、いつも明るい奥様の後押しとご家族の手厚い介護で癒しの時間を過ごされました。

「小さい頃川で二度溺れても助けられ、病気になってもすばらしい先生方に診て頂いて、たくさんの人に助けられてきた。正直に人に接してきた繋がりを大事にしたい」と感謝の心を語るAさんの人生は、ご自身の人徳のおかげに他ならないのではないでしょうか。
そして「人生一番の神様からのご褒美」という奥様のことは、結婚以来ずっとさん付けで呼んでいます。趣味で出かけられる奥様を笑顔で見送り留守番をなさるなど、羨ましいほどの夫婦愛です。

老夫婦のイラスト

現在は、週一回病院の呼吸器リハビリに通い、ご自宅ではご自身で考えたリハビリを毎日欠かさず実践されています。マッサージに伺った際は胸部肋間筋のマッサージや脊柱伸展運動上肢の挙上運動も盛り込み、両下肢の脛骨筋と頚肩部の疼痛や痺れの緩和に喜んでいただいています。施術に伺うたびに喜びの言葉を頂戴するにつけ、明るく楽しい生活を支える一端を担わせていただく喜びと責任を感じ、知識と技術の向上に励みながら、安積さんとご家族と私共の三人四脚で健康を維持していただき、今後も旅行の土産話を何度となく聞かせていただければと願います。