埼玉事業所「現役芸術家」

埼玉県さいたま市 R・Mさん(74歳)


Mさんは病気になる前は、医者にもほとんどかかったことのない健康体でした。平成16年の秋頃に脳梗塞で倒れ、2年後の平成18年には悪性リンパ腫を患われました。そんな中、ケアマネさんの紹介で「ふれあい」を知り、マッサージを受けることになりました。

趣味は、絵を描くこと。もともとプロの画家でした。油絵から始まり、日本画、貼り絵、着物の染色もしていました。絵を描く時は、あまり集中せずに常に客観的に見ながら制作するのが真情です。
Mさんいわく、自分が行く所は全部自分の作品で乗っ取ってしまうとのこと。今でも毎月2枚は1m×1mくらいの大きな紙に描いています。
デイケアでは、リハビリ終了後に少しでも空いた時間があると、作品作りに没頭します。デイケアに飾ってある壁絵は、桜紙を一枚ずつ丸めて糊で貼りつけて、最後に縁取りをしたものです。イラスト集を参考にアイデアを生み出して、季節にあった作品を作ります。

平成20年最初の作品は「ハッピーニューイヤー」ならぬ、「ハッピーちゅうイヤー」だとのこと。なかなか小洒落て(!?)おります。現在は節分に合わせた作品を制作中。ご自分一人では発想も創作も限界がありますが、デイケアのみなさんと一緒に考え、協力して作品を完成させることで、本当に素敵な作品が仕上がるそうです。絵の話をしている時のMさんは、生き生きとして目が輝いています。
病気で左半身の自由は奪われてしまいましたが、「右が動かせるからラッキーだった」と笑顔で話してくれました。

パレット

Mさんは常にメリハリのある日常を心掛けていて、デイケアに行くと一日中休まずに行動し、ご自宅で過ごす時はマッサージを受け、体調管理をして静かに過ごします。ご家族は仕事を持たれているため、日中はお一人ですが、マッサージ師やヘルパーさんが訪問します。娘さんは身体的なケアだけでなく、人がそばに居てくれることで家族が安心出来るし、本人にとっても大切なことだとおっしゃっていました。
休日には、ご家族揃ってサッカー観戦。大好きな浦和レッズを、車いす専用席から応援するそうです。サッカーで知り合った若い女性のお友達もいるとのこと。Mさんの元気の秘密はこんなところにもあるのかもしれません。
いつまでもお元気で、作品を作り続けてくださいね。