仙台事業所「優しさに感謝の日々」

宮城県仙台市 S・Kさん(70歳)


マッサージ中、いつも楽しいお話をして下さるKさん。マッサージの時間はいつも笑い声でいっぱいです。そんなSさんも1年前に初めてお会いした頃は、あまり言葉をお話にならず、問い掛けに対しても顔を縦か横に振るだけでした。
平成17年の秋、朝トイレに起きようとしたら起き上がれなくなり、脳梗塞と診断。約半年間入院されました。左上下肢に麻痺が残りましたが、リハビリの甲斐あって、杖を使って歩けるまでに回復しました。
ところが4ヵ月後、病魔がまたKさんを襲いました。いつものようにデイサービスで昼食を食べ終えた後、急に嘔吐と腹痛を訴えられ、そのまま病院へ。急性重症膵炎と診断されました。2ヶ月間近く集中治療室に入り、人工呼吸器で管理され、人工透析もされました。一時は、呼吸器を外したらどうなるか分からないとも言われたKさんの手を、奥様がずっと握ってあげていたそうです。Kさんも麻酔が効いて朦朧とする意識の中で、奥様に手を握られているのを感じていたとおっしゃっていました。
その後、麻酔は切れたものの、痛みのせいで暴れたり、変なことを口にしたりと、日増しに体調が悪くなるように思え、「見るに耐えなかった」と奥様。
Kさんの気分が落ち着くように、大好きなジャズやフランク永井の曲をかけました。
退院後、以前のようにデイサービスに通う予定でしたが、体力が低下して日中長く起きていることも困難になっていたため、まずは在宅サービスから始めようとのことで、ケアマネージャーさんが「ふれあい」のマッサージを紹介して下さいました。
初めの頃はコミュニケーションがなかなか取れなかったのですが、半年ぐらい前から少しずつお話もして下さるようになりました。最近は、冗談を言って笑わせて下さるほどです。奥様いわく「もともと話し好きだった」というKさん。お顔の表情も豊かになられて、笑顔を見る機会が多くなっていることがとても嬉しいです。
老夫婦

毎週、マッサージを楽しみにして下さっていて、起立訓練なども一緒に頑張ってくれます。「マッサージの後は身体が楽になる」とおっしゃって下さいます。今ではデイサービスにも週2回通っています。
今回、全国にいる自分と同じような状況の方達に「元気になった自分の姿を見て、励みにしてほしい」。そう言ってご自分から取材にご協力下さいました。
病気をされてからは周りの方の気遣いや心遣いなど優しさに触れることが多く、感謝の日々だと言います。マッサージにお伺いすると、私達にもいつも感謝の言葉をかけて下さいます。
最近の楽しみは、毎月通院の帰りに娘さんがいろいろなところに寄り道して連れていってくれることだと嬉しそうにおっしゃいます。これから暖かくなったら外に出る機会が増えるよう、私達がマッサージにお伺いすることで少しでもお役に立てればと思います。