静岡事業所「感謝」

静岡県静岡市 Y・N様


Nさん(44歳)は、脳性麻痺で四肢麻痺の方です。昨年10月に障害者支援センターよりふれあい在宅マッサージを紹介され、11月より利用していただいています。Nさんよりお手紙と詩を寄せていただきましたのでご紹介させていただきます。

「体の痛いところがだんだんほぐれ、体と心も癒やしてもらって、楽しみのひとときになっています。今は僕にとって在宅マッサージ制度がありがたく、感謝しています。
一昨年前、シンガーソングライターの関島秀樹さんのコンサートに行き、自然や家族の絆等、人としての優しさがにじみ出ている詩や歌声に感動して、僕も素直に自分の生きざまを詩に書きたいと思い、作りました。昨年9月には、静岡でお寺コンサートを開催し、関島さんに僕の詩を朗読してもらいました。」

チューリップの花束

『感謝』

明るく やわらかな日ざし
新茶の若葉色の風が 心地よい春
僕はこの世に生を受けた。
物心がついた時、
手、足、体のすべてが思うように動かない。
天井ばかり見て
体を動かそうと力を入れるとますます体がかたく動かない。
どうしてなんだろう
小さいときは、何もわからなくて、
つらくて もどかしくて もどかしくて・・・
でも、家族みんながやさしかった。

ぼくの体は、思うように動かないけれど、
何がつらいかと問われたら
人からじろじろ見られたり
かわいそうという顔をされたり・・。
差別や偏見・同情。
視線から心につきささるつめたさを感じることがある。
話しかけられる言葉に
愛を感じる時もあれば、
心がきずつくこともある。
言葉ってその人の心もようそのまま
話しかける表情や言葉で、
その人の心が読みとれる。
人ってどうして心をきずつけあうのだろう
もっとやさしく生きていけばよいのに・・・
ぼくはなかなかジョークも言えず、話しかけられないけれど、
もっと多くの人と関わってみたいと思っている。

ぼくの体は、思うようにうごかないけれど、
ヘルパーさんの協力で
よく街へでかけることがある。
以前より段差が少なくなって
車椅子で危険を感じず動きやすくなってうれしい。
通所施設の仲間はやさしく
自分らしく、気遣いせず行動できることがうれしい。
自分の考えや意志を出せて生活できるって
すてきなことだ。
体は不自由でもぼくは自立をめざしたい。
もし障害が改善されたら、
僕は福祉士の資格をとって
高齢者の介護の仕事をしたいと思っている。

ぼくの体は、思うように動かないけれど、
なんでもない日々の生活の中で
深いところで愛を感じる。
家族・友人・周囲の人達
多くの皆に見守られていると感じる。
この世に生まれて幸せと思っている。
ぼくは何もかわいそうではない
家族に甘えているけれど、
家族に支えられていることに感謝したい。
ありがとうの気持ちを
心から伝えたい