札幌事業所「かっこよく歩きたい!」

北海道札幌市 N・Mさん(79歳)


札幌事業所立ち上げ早々からマッサージを受けてくださっているMさん。「こんなに長いお付き合いになるとは…」と、よく響く素敵な声でおっしゃいます。

お元気な頃はダンプの運転手の仕事に没頭。仕事柄、車の整備が趣味で、2年ごとに新車に買い換えたり、一時はご自宅にトラック・ワゴン車・ダンプ・乗用車の4台が並んでいたと、奥様が困ったような笑顔でおっしゃっていました。
そんな仕事人間のMさんが脳卒中で倒れたのが、昭和56年。若くしての闘病生活開始でしたが、働き過ぎのMさんを心配していたご家族や友人は、「ゆっくり休めということでは」と話しているそうです。

発症してからは今度は闘病に頑張ってこられたMさん。発症当時はまだリハビリの専門員が数えるほどしかいなかった時代で、搬送された砂川市の病院にたまたま北海道に数台しかないCTスキャンがあったそうです。その後、転院を繰り返して、リハビリできる病院にタクシーで通ったり、噂で効果があると聞いた治療法を探して試したりと、最大限に努力されてこられました。

そんな努力家のMさんですが、麻痺側の足を引きずるようになり、股関節が開いてしまったためコルセットも使用されています。一時は使わずに済んでいた杖も、歩行時に必要になってしまいました。
また、麻痺側の上肢がブロックを縛り付けたように重く感じ、「腕がこんなに重いとは…」と驚いたとのこと。寝ている時はお腹の上に載せたまま動かせず、とても重かったそうです。

老夫婦
訪問開始当初、担当の佐野施術者が「関節拘縮があるため、可動域を広げるための施術は辛さを伴うかもしれない」と説明したところ、動かない手を動かせるようになりたいとの強い決意で「頑張る」と答えたそうです。いざ施術が始まると、その辛さに「後悔したと思った」そうですが、ご本人もあきらめずに継続したところ、可動域が広がり、伸びなかった肘関節も伸びるようになりました。重かった腕も、お腹から下ろしてまっすぐに伸ばして寝られるようになったそうです。ただその過程では、「やさしくしてくれ」とお願いすることもあったと、今は笑い話になっています。

ずっと一緒に頑張ってきた佐野施術者は、何でも話せる友人(戦友?)のような存在だということです。
目下のご本人の希望は、「かっこよく歩くこと」。一時はかなり安定した歩行状態でしたが、2週間ほどの入院で筋力がだいぶ落ちてしまったそうです。
また佐野施術者と新たな目標に向けて運動を続けて、「かっこよく歩く」Mさんを拝見したいと思います。