三重事業所「様々な経験も活動も家族一緒に取り組みます」

三重県津市 Y・Nさん(33歳)


Nさん(33歳)は、10年前に熱中症が原因で無酸素脳症になり、現在、“遷延性意識障害”との診断を受けられています。
9年間のリハビリ入院生活などを経て、昨年からご両親とともにご自宅で暮らされることになりました。
Nさんが自宅療養を始められる1年前、ご両親はNさんが適切なリハビリ・看護などを受けられるように、方々に問い合わせました。時には面談のためにNさんを連れて施設に足を運んだりしましたが、断られることもあり、苦労や心痛があったそうです。

「障害者(の家族)は、自分達で探し求めなければならない状況」だとお話くださいました。
リハビリをしてくれる病院などを探されていた時、ある訪問看護の事業所から「在宅マッサージというのがあるそうですよ」と、『ふれあいを』紹介して頂きました。
リハビリも、通院を考えていた榊原白鳳病院から「訪問も可能」と返答があり、『在宅マッサージ』と『訪問リハビリ』の両医療サービス・ケアでの訪問体制が整いました。
「四肢の変形・拘縮予防、身体機能の改善を図りたい」というご両親のご希望に沿うべく、私達マッサージ師は施術を行っています。
Nさんは上肢・頚部が力みがちで、緊張が強い状態。足先は尖足、拘縮がみられます。声をかけつつマッサージでほぐし、関節を慎重に動かしていきます。

自宅で過ごされるようになって一年。最近では、頚部の固定・視線の向きのコントロールができるまでになられ、指示に対して手を握る、挙げるなどの動作がみられることもあります。また、表情が豊かになり、以前に比べて覚醒のレベルが上がっていらっしゃるそうです。
私たちの訪問時にも、視線を合わせてくれたり、ご両親との会話に笑ったり、様々な表情を見せてくれます。
脳はまだまだ未知の世界です。遷延性意識障害者は適切なリハビリや、医療のサービスなどをきちんと受ければ回復の可能性があるのです。

「ゆっくりではあるが少しずつ改善しているので、今後に期待しています」とご両親はおっしゃいます。
Nさんは、リハビリ・マッサージ以外にも「意識障害者の為の音楽運動療法」「口腔ケア」「医療ケアを伴うデイサービス利用」などを受けられています。けれども「Yが元気であったならできたであろうことを、もっともっと体験させてやりたい。好きな歌手のコンサートにも連れていってやりたい。今のケアで行き届いているとは言い難い…」とお母様はお話しくださいました。
 お父様は「(同じような立場になられる)後の方が少しでも楽になってほしい」との思いから、「東海地区遷延性意識障害者と家族の会【ひまわり】」の副代表として活動されていて、遷延性意識障害者・ご家族と情報交換をしたり、交流を深めたりしていらっしゃいます。また、参考になるならとYさんのためにリフォームしたご自宅の見学なども受け入れていらっしゃいます。

会の活動などが見られます。ぜひ覗いてみてください。
【ひまわり】のホームページ
http://hp.kanshin-hiroba.jp/himawari/pc/index.html