富山事業所「夫の愛に支えられ、風の町に暮らす」

富山県富山市 E・Fさん(79歳)


 富山市八尾町。坂の町、格子戸のある旅籠宿、土蔵造りの民家…。往時のたたずまいを偲ばせるその街並みを吹き抜ける二百十日の大風をおさめ、五穀豊穣と永世の繁栄を祈る、おわら風の盆が、毎年9月1~3日に開催されます。山あいの約3キロの中に11の町(支部)があり、東町もその1つです。

 Fさんはここに生まれ、結婚。今は、結婚58年になるご主人との2人暮らしです。
 平成12年頃、パーキンソン病を発症。足のむくみや首の痛み、背中の張りなどがあり、マッサージを受けられています。
 マッサージ中は、政治の話から相撲、年末ジャンボ宝くじの話まで、多彩な話題で盛り上がります。Fさんの痛快なコメントが楽しく、孫ほど年の離れた纓田施術者にも、友達のように気さくに接してくださるそうです。

 Fさんには、短歌の趣味があります。現在でも、毎月最低1首を作成されているとのこと。NHKや北日本新聞等で、度々入賞されているそうです。
 数え切れない歌を詠んでいるFさんが1番好きな歌は、「取柄なき 我と暮して 五十年 夫の耐えたる 過ぎし日偲ぶ」だそうです。これは、結婚50年を迎えた時に詠まれたそうです。
 現在、Fさんのお世話は、全てご主人がされています。Fさんも、そんなご主人に、いつも感謝の気持ちを持たれていて、「普段、私の介護で大変だから」と、ご主人を老人会の旅行に快く送り出し、ご自身はその間ショートステイに行かれます。

短冊と筆

 Fさんが、ご主人への感謝の気持ちを込めて詠まれた短歌をもう2首ご紹介します。

 「長病みの 我を看取りて 水仕事 老夫の手に 皹きれている」
 「吾を看取る 夫にたまの旅勧め 流感予防の マスクを持たす」

 これからも二人三脚で、お二人とも長生きしてくださいね。人生の先輩としていろいろなことを教えてください。