三重事業所「介護期を安心して生きる」

地域ケア企業組合(三重県知事認可組合)グループホームとのむら


 Bさんは91歳、Hさんは92歳。ともに90歳を超えているお二人は、「グループホームとのむら」にお住まいです。とのむらの小澤昭子ホーム長は看護師でもあり、お二人とは7年のお付き合いだそうです。
90歳が近づく年齢になった頃、お二人は怪我や病気、入院をされました。「皆、90歳を超える頃は辛い時期なのよ」と小澤さん。病気や怪我や入院をきっかけに身体が動きづらくなり、気持ちも落ちる。自信をなくす。食べなくなる―。小澤さんは高齢者の(食べなくなる)消極的自殺が怖いと言います。

 とのむらは「生きる場所」。入居者が自信を取り戻し、前向きな気持ちでいられるようにと、職員の皆さんは日々取り組んでいらっしゃいます。
 Bさんは入院されていた時に食事がとれなくなり、胃ろうでの栄養摂取も検討されていたくらいでした。しかし、とのむらに帰ってこられてから食事もとれるようになり、徐々に体力も回復していきました。少しずつですが、意欲も出てきました。
 Hさんは、骨折や手術で入退院を繰り返すうちに臥床して過ごす時間が多くなり、四肢や体幹に固さや筋緊張がみられるようになりました。寝返りも難しいほどですが、トイレの時などには立ち上がってこられるそうです。スゴイ事だと小澤さんは言います。

長屋のイラスト
 お二人にマッサージを受けていただくようになったのは、その辛い時期を迎えた頃でした。マッサージで少しでも身体が楽になってほしい。心地よいだけでなく、訓練による程よい疲労感や、外部の人であるマッサージ師とふれあう刺激も良いー。とのむらからこのような説明と相談がご家族にされたそうです。
 「マッサージには癒しがあるのがいい」と小澤さん。人にはスキンシップが大事。特に高齢者には、マッサージの「人の手から伝わる気持ちよさ」が大事だと小澤さんに仰って頂きました。
とのむらの理念は「笑顔・感謝・敬愛」。職員の皆さんもその思いで動いています。入居者さんの笑顔を引き出すためなら何をやってもOKという自由もあるといいます。
 
 私たちもとのむらの理念の“笑顔”や前向きな気持ちを引き出せるよう、お二人を支援していきたいと思います。施術の内容は、お二人の体力や生活目標に合わせて決めています。もう90歳を超えているので、身体機能の維持・向上はお二人ができるところまで。それでいいと思っています。
 とのむらはグループホームの入居者さんのケアに留まらず、地域の高齢者の在宅での暮らしの支援のため、今年の9月には隣に小規模多機能施設を開設されます。小澤さんは、殿村地区のお年寄りが安心して、なるべく長い間自宅で暮らしていけるように出来る事をやっていきたいと話してくださいました。
「殿村の中にとのむらがあって良かった」と言われるように、さらには殿村地区にとのむらがあるのが当たり前になっていくようにしたいという小澤さん。是非、応援していきたいと思います。
お年寄りのコミュニティイラスト