埼玉事業所「患者様の生き生きした姿」

2012年9月、私はそれまで施術に入っていたAさんの訃報に接しました。そのAさんのお宅に毎日のように通っていたお友達が、これからお話しするKさんです。

 Kさんは、ほぼ毎日、Aさん宅に通いながら、Aさんへの私の施術をご覧になっていました。そのうち「自分も受けたい」との思いを強くし、施術を希望してきましたので、相談員に紹介という形で伝えたところ、すぐに開始。とはならず、掛かり付け医師からの同意拒否、CM探し、別医院での同意書、という段階を踏んでからの施術開始となりました。しかし、それは大切な友人であるAさんのご逝去後のことでした。
 
 当時、Kさんは、ご主人、息子さんを相次いで亡くされ心身共にぼろぼろ、腰は曲がり、立ち上がるのも非常に辛い。といった状態でした。私は、KさんをAさんから『託された患者様』である、と強く思い、当時自分ができる限りの施術と、コミュを駆使してまいりました。その間も、相談員さんの働きにより、担当ケアマネが就き、マッサージだけでなくデイサービスも受けられるようになり、外の空気を吸う時間が持てるようになりました。ここ最近では、笑顔を取り戻し、腰も伸びるようになり、10歳若返った。と、相談員さんから言われるほどです。

笑顔のおばあさん

 私は、そんなKさんの様子を見て、一人の患者様を施術し、相談員、ケアマネ、ヘルパーの皆さんの協力によって笑顔を取り戻し、改めて見せる生き生きとした姿こそ在宅マッサージの目指すところであり、私も、この気持ちを忘れずに日々の施術を続けていきたいと思います。

埼玉事業所 都 邦煥