仙台事業所「コミュニケーションの大切さに気づいた日」

 私は、現在ある女性の患者様を担当しています。その方は認知症と廃用性症候群を患っており、ご自身からお話をすることはほとんどと言っていいほどありませんでした。表情も暗く、元気がないように見えました。
 マッサージ中、こちらから何度もコミュニケーションを取ろうと話しかけるのですが、返事は返ってきません。私は訪問する度にたくさんお話を投げかけました。ですがやはり返事が返ってくることはなく、ただ黙ったまま目を開けて空を見つめるだけ、そんな状態が続きました。

 ある日、私はなんとかお話をしてコミュニケーションを取りたいと思い、マッサージが終わった後ダメもとで耳元に近寄り話しかけてみることにしました。出来るだけ大きな声で「マッサージどうでしたか?痛くなかったですか?」と聞いてみました。
 すると、「痛くなかったよ!気持ちよかったよ!!」と想像も出来ないような大きな声で返してくれました。私は驚いてしりもちをつきそうになりました。と同時に、ついにお話が出来た!と喜びが湧き上がり、大変嬉しかったです。
 どうやらこの患者様はとても耳が遠いらしく、耳元で叫ぶように話さないと聞こえないのだそうです。だから施術中はいくら大きな声で話しかけても聞こえなかったんだなとわかりました。

 そのことがわかってから、私は施術中に加えて施術前、施術後に少しお話をすることにしましだ。するとそれから患者様の雰囲気が一変しましだ。表情もみるみる明るくなり、マッサージが終わった後も「ありがとう」と感謝のお言葉まで頂けるようになりました。
 

おばあさんと施術者のイラスト

これからもコミュニケーションを大事にしつつマッサージを頑張っていこうと思います。

仙台・進藤千紗さん