広島事業所「想いは両手から伝わる」

 パーキンソン病によるすくみ足と振戦が強く、「立位改善と転倒予防」の為、マッサージを開始して頂いた患者様のお話をさせていただきます。笑顔が印象的で「チョコレートとココア」が大好きな、83歳の男性です。

 何とか転倒を防ごうと試行錯誤を繰り返す中、1ヶ月が過ぎた頃のことです。血圧計を取り付けている際に、私の顔をニコニコ眺めながら、「昨日から楽しみで、今日が待ちきれなかったよ!先生の温かい手でさすって貰うと身体も楽になって、1日楽しく過ごせるからの!」。今までで、一番満面の笑みで仰って頂きました。
「自分の施術は効果があるのか?満足してもらえているのだろうか?」自問自答が多かった時期に、そのお言葉は心の底から本当に嬉しく、今でも忘れられません。

 それまで杖をつくことも嫌がられていた方でしたが、「先生が一生懸命マッサージしてくれよるのに、わしが転んじゃいけんから頑張るよ!」と歩行器を使い始めてくれるようになりました。そして施術が終わると「ありがとう。頼りにしてるよ!」と、変わらぬ笑顔でベッドサイドに掛けてある上着のポケットからいつもチョコ(たまにお饅頭)を出して肩を叩いてくれます。
 今の自分に出来る事、それは…「少しでも良くしたい!痛みを和らげて笑顔になってもらいたい‼」という強い想いを持ち、常に思案し、患者様と向き合うこと。そしてその想いは「触れる両手から伝わる」のだと教えて頂きました。

ハート型のチョコレート

 これからも一人でも多くの患者様にこの想いを伝え、よりよい施術に努め、患者様とご家族の方々の想いに応えることができる人間を目指し、日々進んで行こうと思います。

広島 真保貴充