杉並事業所『在宅ケア連携』

「来年(2016年)の1月からデイサービスに通うかも」

昨年12月、施術開始から1年となるある日に、ご家族から不意にお言葉を頂きました。
この患者様は、90代女性で、施術部位は四肢の四部位。
初療時の状態は、ADL全介助(自立しての寝返りも不可)の寝たきり。意思疎通不可。食事は胃ろうで摂っておりました。また、一年を通して数度の入退院。夏には容体が急変し、主治医の先生から、「あと2、3日」と宣告されたこともありました。
この様な容体の患者様だったので、デイサービスに通うと聞いた際には驚きました。
マッサージの内容としては、四肢の拘縮が強いため、マッサージによる筋緊張の緩和と、関節運動による可動域の改善を中心に行っておりました。拘縮の度合いについては、初療時は肘、膝とも90°屈曲位で拘縮しており、仰臥位の際は、上肢は腹部を圧迫するほど、下肢は支えがなくても膝が立っている様な状態でした。
ご家族からご要望としては、マッサージでは四肢を伸ばし、訪問看護で座位のkトレーニングをと頂いておりました。

デイケアへ向かうおばあさんとスタッフ
 
施術の状況としては一進一退で、「今日は腕が伸びた」、「足が伸びた」、とご家族と喜んだと思ったら、翌日にはまた動きが悪くなり、「そう上手くいかないよね」、と苦笑い。ご家族と少しずつでもと話をしながら、僅かながらの可動域の改善を楽しみにしながら施術を行っておりました。
そのような折でのデイサービスの話。

主治医の先生からも、デイサービスに通うにあたりマッサージでの座位訓練のご指示をいただきました。これにより週五日、各サービスで座位訓練が行われ、現在では車いすで週一日、デイサービスに通われております。
寝たきりで意思疎通も出来ない方が、一年かけてここまで回復されたのは、マッサージだけでなく、週五日も体を動かすようケアプランを考えてくださったケアマネージャー。身体のケアをしてくださった看護、ヘルパーの皆さん。御同意頂き指示を下さる主治医の先生。休むことなく介護をしてきたご家族のご尽力。それぞれがお互いの役割を果たすことで、ここまでの回復が見られたと思います。
ただ今回は各サービスが密に連絡を取り合い意識しての連携ではなかったので、今後は意識して各サービス同士が連携できるようになれば、このように容体が改善される方が増えていくのではと思います。

杉並宮事業所 T・Hさん