帯広事業所『H様との思い出』

H様(女性)との出会いは、私が専門学校を卒業し入社したばかりの頃の体験時でした。
H様は若い時からマッサージが好きで受け慣れている方。更にH様の関係者が見守る中、プレッシャーを感じていました。
体験から数日後H様のご家族よりマッサージを受けたい旨の連絡がありました。医師の同意書が出ていない状況の為、実費になりますが、それでも受けたいとのことで、すぐに開始となりました。

H様は脳梗塞後遺症にて生きているのが辛い言われていましたが、体験時の施術で何かスイッチが入った陽で生きる事を頑張る事にされたそうです。訪問時はいつも前向きな話をされていました。
ところが、数カ月後、ケアマネさんより「通所リハビリに行く為マッサージを当月で休みます」と連絡がありました。あれほど楽しみにしていたのに何故?と次の訪問時に尋ねてみました。理由は経済的な問題でした。当時H様は事業所から一番遠い範囲の住所に加え、20分の延長実費の施術料金でした。そして「本当はマッサージ続けたかった」と言われました。


 
H様は普段からリハビリを頑張り過ぎる程頑張っていました。何とか出来ないか思案しました。そんな中、以前週の半分は事業所に近い親類のお宅に住んでいる事を思い出しました。そこで提案したのが「事業所に近い方に訪問、延長は10分まで」お互いのお宅に許可を取って頂いた上、その提案で継続されることになりました。
会社としてはマイナスになってしまったかもしれません。しかしそれ以上に何かを得た気がしました。
その件から半年後、H様の体調が急変し、帰らぬ人となってしまいました。ご逝去後、弔問に伺いました。その際、ご家族より「母は意識の無くなる数日前まで、病院にマッサージに来て欲しいと言っていました。あなたのマッサージを受けてから頑張る意欲が出て驚きました」と感謝の言葉を頂きました。

帯広事業所 A・Sさん